和装は何を着る?
白無垢か?色打掛か?黒引き振袖か…?
結婚式で着る、または、前撮りのみの和装で、どの衣装を着るか悩みますよね。
まずは、それぞれの違いとその意味から…
★白無垢(掛下から小物、使われる紐も下着も全て白で統一)
結婚式で白無垢を着る事は、「順獏な気持ちで嫁ぐ先の色に染まります」というのが由来の通説です。
日本では、古来より、人の人生の儀礼の中で「白」は神聖な色として使われます。
「生まれた時に着る産着の白」
「亡くなった方に着せる白装束の白」
つまり、花嫁衣装の白は
花嫁は、生家の嫁として、一度死んで婚家の嫁として新たに誕生する
↓
色打掛に着替える
★色打掛
昔のお色直しは、赤い色打掛を着ていました。
色打掛の赤は、生まれ変わった赤ちゃんの赤であり、嫁ぐ先の血を入れ、甦る意味があったとされました。
ですから、色打掛では赤色の衣装を着る。
もしくは、どこかに赤い色を使ったものを身につける等、赤を取り入れてたようです。
でないと、生まれた家の娘として、いったん死に嫁いだ先でも死んだままになる事になるので…
嫁ぐ先でうまくいかなかったりする等と言われるのをさける意味もあり、必ず色打掛は着たようです。
嫁ぐということは、このように一度死んで生まれ変わって新しい家で生きていくという覚悟が必要と言う事なんでしょうね。
★黒引き振袖
黒引き振袖には、これ以上誰にも染まりませんという意味があるそうですよ。
黒はご存知の通り、他のどんな色にも染まらないので「白」が貴方色に染まります。
「黒」があなたの所へ嫁いだからには、もうあなた以外の色には2度と染まる事はありません。
という純情の証なのです。